裾上げの方法はどう選ぶ?生地や服に合わせた仕上げ方を解説

洋裁で服を作るときや、パンツやスカートの丈を直すときに悩みやすいのが、裾上げの方法です。
ミシンで縫う方法もあれば、手縫いで仕上げる方法もあります。
また、生地の厚さや服のデザインによっても、適した方法は変わります。
今回は、代表的な裾上げの方法と、それぞれの方法の特徴、選び方のポイントを解説します。
自分が作りたい服や、裾上げ方法を選ぶときの参考にしてください。
裾上げの方法を選ぶときのポイント
裾上げの方法を選ぶときは、次のポイントを意識すると選びやすくなります。
- 生地の特徴:生地の厚さはが薄いか厚いか、伸縮性があるかないか
- 見た目:縫い目が見えてもいいか、目立たせたくないか
- 強度:洗濯頻度が高いか、低いか
- 作業時間:ミシンで手早く仕上げたいか、手縫いで丁寧に仕上げたいか
どの方法が一番優れているというわけではありません。
生地や服のデザイン、仕上がりの好みに合わせて選びましょう。
裾上げの方法
主な裾上げの方法は、以下です。
それぞれ詳しく解説します。
1.ミシンで三つ折りにする方法

ミシンで三つ折りにする方法は、裾の布端を内側に折り込み三つ折りにして縫う方法です。
布端が内側に隠れるため、ほつれにくく、洗濯頻度の高いものでも丈夫に仕上がります。
メリット
- あまり時間がかからない
- 布端を内側にきれいに隠せる
- 丈夫に仕上がる
- 縫い目をデザインとして見せられる
注意点
生地が厚い場合は、生地が折り重なることで、厚みが出やすくなります。
また、薄手の生地では、裾が重く見えたり、縫い代が透けて見えてしまうことがあります。
三つ折りの縫い方

アイロンで三つ折りに折ります。
三つ折りにするか完全三つ折りにするかは、生地によって決めましょう。
また、アイロン定規を使うと簡単に折れます。
アイロン定規の使い方は、以下の記事で詳しく解説しています▼

三つ折りと完全三つ折りの違いは、以下の記事で解説しています▼


2~3mmのコバステッチをかけます。

完成です!
三つ折りのより詳しいやり方は、過去の記事で解説しています▼

2.ミシンで細い三つ折りにする方法

ミシンで細い三つ折りにする方法は、裾の布端を細く内側に折り込み三つ折りにして縫う仕上げ方です。
細く軽やかに仕上がるので、薄地や透ける布地を始末するのに向いています。
メリット
- 薄地でも縫い代が透ける心配がない
- 裾が軽やかに仕上がる
- 見た目が綺麗
注意点
かなり細く縫わなくてはならないので、少しテクニックが必要になります。
第1ミシン、第2ミシンと、2回縫う必要があります。
細い三つ折りの縫い方

布端を1cm程度、アイロンで折ります。

0.1㎝幅でミシンをかけます。(第1ミシン)

ミシン目のキワで余分な布地をカットします。

0.2㎝幅で縫い代をアイロンで折り返します。

できるだけ第1ミシンと重なるように、0.1㎝幅でミシンをかけます。(第2ミシン)

完成!
細い三つ折りのより詳しいやり方は、以下の記事で解説しています▼

細い三つ折り縫いが苦手な方は、三つ巻き押さえがおすすめです▼

3.流しまつりで仕上げる方法

流しまつりで仕上げる方法は、表布と折山をほんの少しだけすくって縫う仕上げ方です。
表に縫い目がほとんど出ないので、スーツなどフォーマルな洋服の裾上げに向いています。
メリット
- 表側に縫い目がほとんど出ない
- ミシンを使わずに仕上げられる
- 生地や仕上がりに合わせて、縫い方を調整できる
注意点
ミシン縫いに比べて時間がかかります。
生地をすくい過ぎると縫い目が目立つため、すくい過ぎないよう気を付けましょう。
流しまつりの縫い方

布地を出来上がり線で折り、縫い代をアイロンで三つ折りに折ります

しつけをかけます。
しつけをかけておくと生地が動かず縫いやすいです。
しつけのかけ方は、以下の記事で詳しく解説しています▼


糸は1本どりで玉結びをし、折山の裏側から糸を出します。

0.5㎝~0.7㎝先の表布を1~2本すくいます。

すぐ近くの折山を少しすくいます。
これを繰り返します。

最後は、折山の裏側に糸を出し玉止め、糸をカットします。

しつけを抜いたら、完成です。
流しまつりのより詳しいやり方は、以下の記事で解説しています▼

4.奥まつりで仕上げる方法

奥まつりは、表布と縫い代をほんの少しだけすくって縫う仕上げ方です。
表裏ともに縫い目がほとんど出ないため、すっきりとして綺麗な仕上がりになります。
メリット
- 表も裏もに縫い目がほとんど出ない
- ミシンを使わずに仕上げられる
- 生地や仕上がりに合わせて、縫い方を調整できる
注意点
ミシン縫いに比べて時間がかかります。
生地をすくい過ぎると縫い目が目立つため、すくい過ぎないよう気を付けましょう。

布端にロックミシンまたは、ジグザグミシンをかけます。
ジグザグミシンの縫い方は、以下の記事で詳しく解説しています。


縫い代をアイロンで折ります。

布端から1㎝くらいのところにしつけをかけます。
しつけのかけ方は、以下の記事で詳しく解説しています▼


糸は1本どりで玉結びをします。
縫い代をめくり、裏側の布地を1~2本すくいます。

0.5㎝~0.7㎝先の表布を1~2本すくいます。
これを繰り返します。

縫い終わりは、縫い代の裏側の布地を1~2本すくい玉止めをし、糸をカットします。

しつけをとったら、完成です!
裾上げの方法を比較

裾上げ方法の特徴と選ぶときのポイントをまとめました。
| 方法 | 特徴 | 選ぶときのポイント |
|---|---|---|
| ミシンで三つ折り | ミシンで効率よく縫える | 縫い目を見せてもよい服 一般的な裾始末に |
| ミシンで細い三つ折り | 厚みや見た目を調整しやすい | 生地の薄さや服のデザインに合わせて選ぶ |
| 流しまつり | 表側の縫い目を目立ちにくくできる | すっきりした見た目に仕上げたいとき |
| 奥まつり | 表裏の縫い目を目立ちにくくできる | すっきりした見た目に仕上げたいとき 裏も綺麗に仕上げたいとき |
それぞれに向いている場面があるため、作る服や生地に合わせて選びましょう。
まとめ
裾上げには、ミシンで三つ折りにする方法や、手まつりで仕上げる方法など、いくつかの選択肢があります。
作生地の厚さや服のデザインも考えて選ぶことが大切です。
- ミシンで効率よく仕上げたいなら、三つ折り
- 薄地の裾を軽く仕上げたいなら、細い三つ折り
- 表側の縫い目を目立たせたくないなら、流しまつり
- 表側も裏側も縫い目を目立たせたくないなら、奥まつり
自分の作りたい服に合った方法を選んで、きれいな裾に仕上げましょう。
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