裾上げの方法はどう選ぶ?生地や服に合わせた仕上げ方を解説

裾上げの方法どう選ぶ?

洋裁で服を作るときや、パンツやスカートの丈を直すときに悩みやすいのが、裾上げの方法です。

ミシンで縫う方法もあれば、手縫いで仕上げる方法もあります。

また、生地の厚さや服のデザインによっても、適した方法は変わります。

今回は、代表的な裾上げの方法と、それぞれの方法の特徴、選び方のポイントを解説します。

自分が作りたい服や、裾上げ方法を選ぶときの参考にしてください。

目次

裾上げの方法を選ぶときのポイント

裾上げの方法を選ぶときは、次のポイントを意識すると選びやすくなります。

  1. 生地の特徴:生地の厚さはが薄いか厚いか、伸縮性があるかないか
  2. 見た目:縫い目が見えてもいいか、目立たせたくないか
  3. 強度:洗濯頻度が高いか、低いか
  4. 作業時間:ミシンで手早く仕上げたいか、手縫いで丁寧に仕上げたいか

どの方法が一番優れているというわけではありません。

生地や服のデザイン、仕上がりの好みに合わせて選びましょう。

裾上げの方法

主な裾上げの方法は、以下です。

それぞれ詳しく解説します。

1.ミシンで三つ折りにする方法

ミシンで三つ折りにする方法

ミシンで三つ折りにする方法は、裾の布端を内側に折り込み三つ折りにして縫う方法です。

布端が内側に隠れるため、ほつれにくく、洗濯頻度の高いものでも丈夫に仕上がります。

メリット

  1. あまり時間がかからない
  2. 布端を内側にきれいに隠せる
  3. 丈夫に仕上がる
  4. 縫い目をデザインとして見せられる

注意点

生地が厚い場合は、生地が折り重なることで、厚みが出やすくなります。

また、薄手の生地では、裾が重く見えたり、縫い代が透けて見えてしまうことがあります。

三つ折りの縫い方

STEP
布地を三つ折りに折る
布地を三つ折りに折る

アイロンで三つ折りに折ります。

三つ折りにするか完全三つ折りにするかは、生地によって決めましょう。

また、アイロン定規を使うと簡単に折れます。

アイロン定規の使い方は、以下の記事で詳しく解説しています▼

三つ折りと完全三つ折りの違いは、以下の記事で解説しています▼

STEP
ミシンで縫う
ミシンで縫う

2~3mmのコバステッチをかけます。

STEP
完成
完成

完成です!

三つ折りのより詳しいやり方は、過去の記事で解説しています▼

2.ミシンで細い三つ折りにする方法

ミシンで細い三つ折りにする方法

ミシンで細い三つ折りにする方法は、裾の布端を細く内側に折り込み三つ折りにして縫う仕上げ方です。

細く軽やかに仕上がるので、薄地や透ける布地を始末するのに向いています。

メリット

  1. 薄地でも縫い代が透ける心配がない
  2. 裾が軽やかに仕上がる
  3. 見た目が綺麗

注意点

かなり細く縫わなくてはならないので、少しテクニックが必要になります。

第1ミシン、第2ミシンと、2回縫う必要があります。

細い三つ折りの縫い方

STEP
布端をアイロンで折る
布端をアイロンで折る

布端を1cm程度、アイロンで折ります。

STEP
0.1㎝幅でミシンをかける
0.1㎝幅でミシンをかける

0.1㎝幅でミシンをかけます。(第1ミシン)

STEP
余分な布地をカット
余分な布地をカット

ミシン目のキワで余分な布地をカットします。

STEP
縫い代を折り返す
縫い代を折り返す

0.2㎝幅で縫い代をアイロンで折り返します。

STEP
0.1㎝幅でミシンをかける
0.1㎝幅でミシンをかける

できるだけ第1ミシンと重なるように、0.1㎝幅でミシンをかけます。(第2ミシン)

STEP
完成
完成

完成!

細い三つ折りのより詳しいやり方は、以下の記事で解説しています▼

細い三つ折り縫いが苦手な方は、三つ巻き押さえがおすすめです▼

3.流しまつりで仕上げる方法

流しまつりで仕上げる方法

流しまつりで仕上げる方法は、表布と折山をほんの少しだけすくって縫う仕上げ方です。

表に縫い目がほとんど出ないので、スーツなどフォーマルな洋服の裾上げに向いています。

メリット

  • 表側に縫い目がほとんど出ない
  • ミシンを使わずに仕上げられる
  • 生地や仕上がりに合わせて、縫い方を調整できる

注意点

ミシン縫いに比べて時間がかかります。

生地をすくい過ぎると縫い目が目立つため、すくい過ぎないよう気を付けましょう。

流しまつりの縫い方

STEP
三つ折りにする
三つ折りにする

布地を出来上がり線で折り、縫い代をアイロンで三つ折りに折ります

STEP
しつけをかける
しつけをかける

しつけをかけます。

しつけをかけておくと生地が動かず縫いやすいです。

しつけのかけ方は、以下の記事で詳しく解説しています▼

STEP
折山の裏側から糸を出す
折山の裏側から糸を出す

糸は1本どりで玉結びをし、折山の裏側から糸を出します。

STEP
表布を1~2本すくう
表布を1~2本すくう

0.5㎝~0.7㎝先の表布を1~2本すくいます。

STEP
折山を少しすくう
折山を少しすくう

すぐ近くの折山を少しすくいます。

これを繰り返します。

STEP
玉止めをする
玉止めをする

最後は、折山の裏側に糸を出し玉止め、糸をカットします。

STEP
完成!
完成!

しつけを抜いたら、完成です。

流しまつりのより詳しいやり方は、以下の記事で解説しています▼

4.奥まつりで仕上げる方法

奥まつりで仕上げる方法

奥まつりは、表布と縫い代をほんの少しだけすくって縫う仕上げ方です。

表裏ともに縫い目がほとんど出ないため、すっきりとして綺麗な仕上がりになります。

メリット

  • 表も裏もに縫い目がほとんど出ない
  • ミシンを使わずに仕上げられる
  • 生地や仕上がりに合わせて、縫い方を調整できる

注意点

ミシン縫いに比べて時間がかかります。

生地をすくい過ぎると縫い目が目立つため、すくい過ぎないよう気を付けましょう。

STEP
布端にロックミシンをかける
布端にロックミシンをかける

布端にロックミシンまたは、ジグザグミシンをかけます。

ジグザグミシンの縫い方は、以下の記事で詳しく解説しています。

STEP
縫い代を折る
縫い代を折る

縫い代をアイロンで折ります。

STEP
しつけをかける
しつけをかける

布端から1㎝くらいのところにしつけをかけます。

しつけのかけ方は、以下の記事で詳しく解説しています▼

STEP
縫い代の裏側を1~2本すくう
縫い代の裏側を1~2本すくう

糸は1本どりで玉結びをします。

縫い代をめくり、裏側の布地を1~2本すくいます。

STEP
表布を1~2本すくう
表布を1~2本すくう

0.5㎝~0.7㎝先の表布を1~2本すくいます。

これを繰り返します。

STEP
玉止めをする
玉止めをする

縫い終わりは、縫い代の裏側の布地を1~2本すくい玉止めをし、糸をカットします。

STEP
完成!
完成!

しつけをとったら、完成です!

裾上げの方法を比較

裾上げの方法を比較

裾上げ方法の特徴と選ぶときのポイントをまとめました。

方法特徴選ぶときのポイント
ミシンで三つ折りミシンで効率よく縫える縫い目を見せてもよい服
一般的な裾始末に
ミシンで細い三つ折り厚みや見た目を調整しやすい生地の薄さや服のデザインに合わせて選ぶ
流しまつり表側の縫い目を目立ちにくくできるすっきりした見た目に仕上げたいとき
奥まつり表裏の縫い目を目立ちにくくできるすっきりした見た目に仕上げたいとき
裏も綺麗に仕上げたいとき

それぞれに向いている場面があるため、作る服や生地に合わせて選びましょう。

まとめ

裾上げには、ミシンで三つ折りにする方法や、手まつりで仕上げる方法など、いくつかの選択肢があります。

作生地の厚さや服のデザインも考えて選ぶことが大切です。

  • ミシンで効率よく仕上げたいなら、三つ折り
  • 薄地の裾を軽く仕上げたいなら、細い三つ折り
  • 表側の縫い目を目立たせたくないなら、流しまつり
  • 表側も裏側も縫い目を目立たせたくないなら、奥まつり

自分の作りたい服に合った方法を選んで、きれいな裾に仕上げましょう。

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この記事を書いた人

iroiroのアバター iroiro ハンドメイド作家

ハンドメイド作家iroiroとして、付け襟を中心とした作品の製作・販売をしています。
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