社会人でも服飾専門学校の入学は可能?【メリット・デメリット】
社会人でも、服飾専門学校に入学することはできる?
結論から言うと、社会人でも服飾専門学校へ入学することが可能です。
私自身、大学卒業後に日中の服装科に入学し卒業しました。
今回は私の体験談を交えて、社会人が服飾専門学校に入学するメリット・デメリットを解説します。
社会人でも服飾専門学校へ入学できる?
社会人でも服飾専門学校への入学は可能です。
選択肢としては以下です。
それぞれ詳しく解説します。
1.日中の服装科に入学する
1つめは、現在働いている職場を退職し、日中の服装科へ入学する選択肢です。
おすすめしたいのは以下に当てはまる方です。
- 服飾関係の仕事への転職する事を決意された方
- すでに退職済み(または退職予定)の方
服飾を学ぶのに十分なカリキュラムが組まれているので、基礎~応用までしっかりと学ぶことができます。
日中の授業なので、施設や購買などもフル活用できます。
また、私が通っていた学校は服作りだけでなく、オペラや歌舞伎の鑑賞など外出行事もよく行われていました。
2.働きながら夜間の服装科に入学する
2つめは、働きながら夜間の服装科へ入学する選択肢です。
おすすめしたいのは以下に当てはまる方です。
- 生活費や学費を稼ぎながら通学したい方
- 服飾関係の仕事への転職を迷っている方
夜間の限られた時間の授業になるので、日中の服装科よりも卒業までの時間がかかることが多いです。
また、夜間の時間帯は、施設や購買の利用が制限されてしまうこともあるでしょう。
しかし、仕事を続けながらの通学するので、金銭面では余裕ができます。
万が一、途中で退学したり転職することを辞めた場合も、働いている職場があるのでリスクが少ないです。
社会人が服飾専門学校に入学する【メリット・デメリット】
社会人が服飾専門学校に入学するメリットとデメリットを解説します。
社会人が服飾専門学校に入学するメリット
メリットは以下です。
それぞれ詳しく解説します。
1.専門知識を学び、技術を身につけることができる
専門学校の先生方は知識豊富です。
ネットや本で調べ学習することはできますが、専門学校でしか得られない知識は多くありました。
また、工業用ミシンや、自動裁断機、染色機、ボタン付け専用ミシンなど、普段使用することはない業務用の設備を利用することができます。
充実した設備を利用することで、実際の業務でも通用するような技術を身につけることができます。
2.貴重な経験ができる
文化祭や卒業制作では大規模なファッションショーが行われます。
何ヵ月もかけて、一つの作品を作っていきます。
自身が製作した衣装がファッションショーで着られるというのは、通常なら経験できません。
3.同じ業界を目指す仲間に出会える
ファッションが好きな方や、ファッションに興味のある方が集まっています。
お互いの情報を共有したり、理解しあえる仲間ができます。
社会人が服飾専門学校に入学するデメリット
一方で、デメリットは以下です。
それぞれ詳しく解説します。
1.学費がかかる
選ぶ学校や学科にもよりますが、日中の服装科であれば年間100~150万円ほど学費がかかります。
夜間の服装科でも年間50万円前後の学費がかかります。
また、学費の他にも以下の物を用意する必要があります。
- 課題製作のための材料費
- 職業用ミシン
- ロックミシン
デザインを工夫したり、日暮里などで安い生地を探せば、材料費を抑えることは可能です。
ただし、毛皮や皮革を使用した課題もあります。
そのため、1つの課題に2~3万円ほどかかるなんてこともあります。
材料費は結構かかると思っていた方が良いでしょう。
東京で布地が購入できるお店は以下の記事にまとめています▼
また、ミシンの購入は必須ではありませんが、購入しない人はいないです。
教室でもミシンを使用できますが、1人1台はありません。
また、家でも作業をしないと課題が終わらないのでミシンの購入はほぼ必須です。
職業用ミシンとロックミシンの購入で15~20万円くらいはかかります。
おすすめのミシンは以下の記事で紹介しています▼
2.授業や課題はかなりハード
様々な学科の授業がありますが、各学科から課題が出されます。
授業でも課題の製作を行う時間はありますが、それだけではとても時間が足りません。
放課後学校に残って課題を進めたり、家に帰ってから課題を進めます。
せっかく入学しても、授業や課題の提出についていけず学校を辞めてしまう方も残念ながら多いです。
3.卒業しても必ず就職できるわけではない
希望の職種に就職できるかは、本人次第です。
実際、卒業までに就職できない方も多いです。
デザイナーやパタンナーになった方もいましたが、ごくわずかでした。
服飾専門学校を卒業したら、希望の職種に就職できるわけではありません。
まとめ
社会人が服飾専門学校へ入学する方法は、以下2つです。
- 日中の服装科に入学する
- 働きながら夜間の服装科に入学する
社会人が服飾専門学校へ入学することに関してはメリット・デメリットあります。
服飾専門学校では多くのことを学び、貴重な経験をすることができたので、私は卒業して良かったなと思っています。
ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。
その他の洋裁を学ぶ方法は以下の記事で紹介しています▼
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